関口ひろしとみんなの広場
農業・商業・工業 農・商業・工業が融和し、作り手が見えるまち
国立市の農業の現状

 市では、平成9年3月に「国立市農業振興計画―市民の食を彩るくにたち農業―」を策定しました。策定当時の農家の状況は300万円以下の販売農家が86%、そのうち無販売農家32%を占め、全所得に対する農家所得の割合も3割以下の農家が80%を超えており、農家の生計は農業以外の収入で賄われている実態が浮き彫りにされました。こうした農家の傾向は現在も続いています。

 しかし、市民の農地・農業に対する期待は、新鮮な農産物の供給にとどまらず、心安らぐ潤いのある景観や災害時の避難場所などますます高まっています。平成18年秋の市民アンケート調査でも70%以上の市民が‘今ある農地はできるだけ多く残して欲しい’との回答があり、‘せめて生産緑地だけでも残して欲しい’を含めれば95%の方が農地を維持して欲しいと考えています。しかしながら都市農業を取り巻く環境は、トレーサビリティ(栽培履歴)の励行等、少量多品目栽培の国立の農業経営にとって、よりいっそう厳しい状況となっています。また、農業従事者の高齢化とともに農地面積の減少に歯止めがかからない現状です。

これからの課題
 国は昨年3月に策定した「食料・農業・農村計画」の中で、農地の多面的な機能を重視した取り組みが都市農業の役割であると言及しています。私は、農地・農業が,新鮮で安全な農産物の供給だけでなく、市民の健康づくりや児童・生徒の教育の場であり、また防災空間や心安らぐ景観等、まちづくり施策のさまざまな面で重要な役割を担っていると考えています。
関口ひろしの施策

◆市民と共に将来に向かって農業を育んでいくまちに

国立市は「人間を大切にするまちづくり」を基本理念として、人々のつながりや,自然、文化などを尊重してきました。これからも農家と市民が手を携えて都市農業を発展させていきます。

●市民が地場産物を手軽に購入することができる流通システムの整備
市民のニーズを的確に把握し、農産物の安全性はもとより、新たな栽培技術等にチャレンジする意欲的な担い手の育成を図ります。

●多くの市民に地元農業への参加を促進す機会の拡大
健康維持・増進、郷土への愛着心を育て、次世代を担う子どもたちの食農教育の場としても活用し、地域コミュニティの向上をはかります。

●次世代に引き継げる農業
現在も都市化の進展による営農環境の悪化や,世界規模の経済活動により輸入農産物が増加の一途を辿っています。このような状況を乗り越えていくために農家・市民・行政・JA等がお互いの立場を尊重し、協力していくことが重要であり,多くの人々の連携により多面的な機能を持った都市農業を発展させ、次世代に農地・農業を引き継いで行けるよう努力を重ねます。

●地産地消を積極的に進める
国立駅周辺における青空市、空き店舗による販売、さらには将来駅舎が復元された時には駅舎活用方法のひとつとして、夕方市などを開催して、農と商業の融和を図っていきたい。

◆商業

●活かそう!くにたちブランド
国立はすでに高いネームバリューがあります。商品に「くにたち」を謳うだけでなく品揃えや販売方法にもくにたちブランドを掲げ、農、工、商業の振興を促進します。

●「くにたち市(いち)」の実現
各商店街やJAと協力し、共同売り出し日を展開したり、「くにたち市」を駅前を含め、市内のいくつかの場所で定期的に開催するなど、市内の物と人が交流できる方策を検討します。

●人が訪れつながるまちへ
店舗や環境、歴史的な資源をつなぎ、市民が楽しめる「まちあそび」、人々が訪れ回遊できるまちをつくります。

◆工業

●作り手の見えるまちづくり
くにたちには、芸術、工芸をする人やグループがあります。その人たちが空き店舗を利用して製作や販売をできるように支援していきます。

●NPO法人との連携
市内のしっかりしたNPO法人などと協力、連携し、環境、福祉、教育、観光、農業、公共施設管理などさまざまな分野でサービスを提供していきます。

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